300万人以上のクリエイターが参加するYouTubeパートナープログラム(YPP)が、2018年以来の大きな変更を受けることになりました。新規登録の条件として、今後は「過去1年間の動画視聴時間が8000時間」または「過去90日間のショート動画再生回数が2000万回」という高いハードルが設定され、既存制度の見直しも同時に行われます。
今回の変更点は以下の3つです。
1:「YouTube Premium Light」提供範囲の拡大
有料サブスクリプションサービス「YouTube Premium」を提供しているすべての国を対象に、廉価版サービス「YouTube Premium Light」が提供されます。同サービスは2025年3月からテストが進められ、2026年2月には動画のバックグラウンド再生や一時保存などの機能が追加されています。YPPに参加しているクリエイターは、サブスクリプションごとに分けられた収益プールから収益を得る仕組みで、「YouTube Premium」の場合は純サブスクリプション収益の30%、「YouTube Premium Light」の場合は60%がクリエイターに分配されます。提供範囲の拡大により新規登録者の増加が見込まれ、クリエイターはより高い収益を期待できます。
2:YouTubeショートの収益分配方法の変更
YouTubeで活発な対話やエンゲージメントを促進しているクリエイターを評価するため、2027年2月1日から、過去90日間で対象となるショート動画の再生回数が1000万回に達したクリエイターは、YouTubeショートの広告およびチャンネル登録料の収益分配対象となります。すでにYouTubeショートから相当な収益を得ているクリエイターへの影響はありません。基準に達していないチャンネルも長編コンテンツからの収益は引き続き得られ、対象動画の再生回数が1000万回を超えた時点でショート動画分の収益分配が再開されます。
3:新たなインセンティブプログラムの導入
広告収入のみに依存せず、クリエイターの成長やエンゲージメントなどを評価して収益機会を拡大するため、新たなインセンティブプログラムが導入されます。基準を満たさない1000万再生以下のチャンネルに対しては、YouTubeショッピングのボーナスやブランド提携へのインセンティブ、トレンドの創出や拡大による収益増など、一定条件達成時の新しい収益機会が用意されます。
YouTubeはこれらの変更を通じて、積極的なクリエイターに有意義な報酬を与えることを目指すとしています。新規登録のハードルは大幅に引き上げられた一方で、ショート動画やサブスクリプション収益など収益源の多様化も同時に進む形となり、クリエイターの活動スタイルによって有利な戦略は大きく分かれることになりそうです。
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